Vapor Trails

- Aviation Photolog -


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Category: ソフトウェア   Tags: CNX2  D300S  300mm_f/4D  TC-14E_II  

Capture NX 2 のこととか

航空祭も全て終了。ネタ不足に喘ぐ時期になってきました。最近はお買い物もしていません。

ということで、今回は「飛行機写真の仕上げ」について少しだけ書いてみることにしました。
パターン化している普段の作業を、こうして画像やら文章やらで振り返るのも悪くないかなと。
何かおかしいのではあるまいか?とか、他にもっと適当で上手いやり方があるのでは?とか…。
敢えてこうしてブログやらで妙なモノを晒してしまうことで何かが見えてきそうな気もします。

使用ソフトはニコンの "Capture NX 2"。NX と 2 の間にスペースが入るのがミソです
(笑)
7年ほど前に写真に出戻った直後は "SILKYPIX" を少し使っていましたが、今は殆ど "CNX 2" だけ。
"Lightroom" も少し使ってみたことがありますが、感覚的な部分でどうしても馴染めずダメでした。
純正でこれだけのソフトがあるのにサードパーティのモノを使う必要もないというのもありましたが。
仕事で使うならまた話は違ってきますが、少なくとも自分の場合は併用する必要性は感じません。

最初は「とにかく使いにくい」と感じたCNX 2ですが、慣れると本当に使いやすいソフトです。
今となっては、純正でこのソフトがあるが故にニコンを使っているようなところも割とあります。
以前はそのあまりの重さに辟易したこともありましたが、昨今のPCのスペックであれば問題ナシ。
64bit版を使うようになってからはサクサク。それ以前のようにイライラすることもなく快適です。

ゴチャゴチャ書くのはこれぐらいにして…CNX 2でのワークフロー?なんぞを書いてみます。
とは言っても、かなり大雑把な作業を更に簡略化しているのでたいした内容ではありませんけども。
似た作業を細かく数回に分けることも多いですが、全部載せると画像だらけになっちゃいます。

素材は今年の厚木春祭りでの一枚。
タッチアンドゴーでギューンと上がっていくMaceのF/A-18E。
撮影時刻は14時半頃でしたかね。ちなみに撮影データ詳細は↓であります。

D300S, AF-S 300mm f/4D + TC-14E II, 焦点距離420mm, 1/800 F8 ISO200, 12-bit RAW
AF-C, 51点 3D-トラッキング, ホワイトバランス 晴天, アクティブD-ライティング OFF
カスタムピクチャーコントロール Neutral-No EE (ベース:ニュートラル, 輪郭強調ゼロ)


以下、いい加減な画像調整を
ゴチャゴチャと

元画像。撮影時のピクチャーコントロールは常にカスタムのニュートラルなのでかなり眠いです。
ボディの液晶では彩度もコントラストも誇張されてモロモロ判断を誤ることもあるので、主にその対策として。
以前はそれ以外にも理由があったんですが、最近は割とどうでもよくなっているのでそこらは割愛します。
131206_01


以前はここからチマチマと仕上げていましたが、労力の割に結果がよろしくなかったのでやめました。
今ではピクチャーコントロールの「風景」をカスタマイズしたものを使い分けることが殆どであります。
「風景」は彩度コントラスト共にかなり高めですが、非常にバランスが良いので自分は気に入っています。
カスタマイズはコントラストと明るさを変えたものを4種類。輪郭強調はD300Sのノイズ対策でゼロに。
「風景」でコントラストが高すぎる場合は「スタンダード」のカスタムピクコンを使うことが多いです。

ここでは「風景」のコントラストを1段落としたカスタムピクコン「Landscape No EE2」をチョイス。

ちなみに "No EE" は No Edge Enhancement の意
わかりづらいのでそのうちネーミング変えます。
131206_02

ミスって
シャッタースピードが1/800だったので露出補正-0.3。後処理でイケるのは-0.7ぐらいまでですかね。
ヒストグラムの左右を詰めて控えめにレベル補正。曇天時やヘイズがひどい時などは割とギリギリまで詰めます。
ピクチャーコントロール+レベル補正&トーンカーブ編集はこの後の細かい調整作業のベースになる部分なので
最終的な仕上がりイメージを考えて決めておくべきなんですが、自分はどうにも苦手で…かなり大雑把です。
131206_03

トーンカーブ。
機体のハイライトとシャドーはあまりいじらずに空の明度だけ下げてみます。
LCHエディターで明度調整してもいいのかもしれませんが、そこらは今後徐々に試していくつもりです。
131206_04

トーンカーブをイジるのは苦手なので、適当にトリミングしてからコントロールポイントでの調整へ。
空の暗い部分に「カラーコントロールポイント」を打ってとりあえず径を大きめに。明度-8程度で暗くしてと。
ついでに青を若干上げて空を少しスッキリさせてみます。やり過ぎて不自然になることもしばしばですが…。
明度を下げ過ぎるとグラデーションが崩れます。特にAPS-Cはここらへんの耐性が低いので要注意かと。
131206_05

同じ調整値のコントロールポイントを複数置きたい時にはコピー。右クリックメニューかAlt+クリック&ドラッグで。
小径のコントロールポイントを多数置きたい時にはどんどんコピーしてゴチャゴチャと置いていきます。
131206_06

コントロールポイントでの調整は他の部分にも効果がはみ出るので、効果を打ち消したい場合はダミーを使用。
効果を及ぼしたくない箇所に無調整の新しいコントロールポイントを置けばOK。ここでは明度の高い部分に。
場合によってはついでに調整をプラスしてやります。明度を気持ち上げるとか、そんな感じで。
131206_07

後追いで画像を見ていると何をやっているのかわからなくなってきますが…なんとか続けます。

コントラストを上げているせいで機体のシャドーがキツ過ぎるので、ここを後処理で起こしていきます。
こういう場合は
ダイナミックレンジ拡大機能であるところの「D-ライティング」が効果的であります。
ちなみに「アクティブD-ライティング」は周辺部に不自然に効果がはみ出るので自分は一切使いません。
以前は保険として
撮影時に「弱」設定としていましたが、今では常にOFF。全く使わなくなりました。

ここでは「選択コントロールポイント」で調整エリアを指定。グリーンでマスクされた部分がそれです。
131206_08

ここでも同じく効果が他にも及ぶので、そこにはマイナスのコントロールポイントを置いて打消し。
選択コントロールポイントはプラスとマイナスがあるので、それらをいくつか併用して調整エリアを決定。
ここは気を付けないとマダラになっちゃいます。シャドーのディテールを起こすとかなり目立ちます。
同じ範囲に更に調整を重ねたい時にはshiftキーを押しながら調整メニューをクリックしちゃえばOK。
例えば背景の空の青味はこのままにして選択範囲だけ若干暖色系に振りたいとか。細かく調整出来ます。
131206_09

「D-ライティング」でシャドー起こし。ここでは20ぐらい。やり過ぎると不自然になるので控えめに。
キャノピー上のゴミは消しゴムでキレイに消しちゃいます。機体と背景の境界に掛かっている場合は厄介です。
131206_10

明るさとコントラストをそれぞれ-2にしてバランス取りしてからノイズリダクションを。
コントラスト調整時は右側最下部の「2階調化」にチェックを入れて黒潰れと白飛びをチェック。
で、まずはNRを全体に適用量1、シャープネス8で。機体ディテールは出来るだけ潰したくないので控えめに。
この前の段階で、必要であれば「ブラックコントロールポイント」を使って色被りを修正することもあります。
特にロービジの機体ではそこらの影響が出やすいので、青味が強すぎる時などに使うと良い感じになります。
ブラック~は同時にコントラストのコントロールも出来るので、自分の場合はかなり使用頻度が高いです。

ちなみにブラックコントロールポイント等は
無彩色部分に打つのが基本ですが、これがけっこう難しくて。
色々と試してきて、
自分の場合だと今では撮る機会が多いモノに関しては機種によってほぼ決まっています。
ライノの場合だと、主翼前縁フラップ付け根下部か
インテーク下部、センタータンク&パイロンの接続部とか。
T-4はノズル、F-15ならノズルの付け根とか。光線状態にもよりますが大体こんな感じで絞られてきました。
正面気味のアングルならインテーク内は割と無難なところ。車輪は大体
焼けているので暗部でもダメかなと。
模型だとタイヤブラックにマルーンやら艦底色やらを隠し味でちょろっと混ぜることも多いですから。
ノズルなんかもっとダメだろ、とも思いますが…T-4だとけっこうイケます。どうでもいいですけど。
131206_11

新規ステップで新たにノイズリダクションを。選択コントロールポイントで明度の低いところをメインに。
明度の高い部分にはマイナスのコントロールポイントを置いて、出来るだけ効果を低減するようにしてみます。
ノイズリダクションの掛け方は奥が深いというか…自分の場合は安易な試行錯誤もどきの連続であります。
131206_12

この状態でノイズリダクションを。適用量2、シャープネス7で。空や機体のシャドーが若干滑らかに。
D300SはISO200でもノイズが目立つので、自己流ではありますがこんなやり方であれこれイジっています。
131206_13

とりあえずここで編集終了。NEFファイルで新規保存してからリサイズしてJPEGに。
ここでアンシャープマスクを掛ける時にはブラシツールで機体をナデナデ。そこは記録し忘れましたが…。
ブラシツールでの塗り潰しは径と境界のボケを増減できるので、周辺部とは殆ど違和感無く仕上がります。
アンシャープマスクは全体に掛けてもいいんですが、空のノイズを抑えるために通常は機体だけにします。
方法は他にもあると思いますが、研究不足のためこんなやり方で済ませています。まぁいいや…。
131206_14


画像を並べてみたら同じようなモノの連続でワケがわからなくなっちゃいました。やれやれ…。
出来上がった画像を保存するのも忘れました。たいしたモノではないのでいいんですけども。

それなりに使っているCNX 2ですが、自分の場合はまだ使っていない機能のほうが多いと思います。
フィニッシングソフトを使いこなすためには写真に関する知識も併せて増やしていく必要があります。
それを考えるとまだまだ時間は掛かるなぁ…というのが正直なところです。本当に楽しいですけどね。

個人的にはこの「仕上げ」というヤツが、写真という趣味の中での最大の楽しみだったりします。
この撮影後の仕上げという作業は、撮影そのものと同じかそれ以上に大切だとも思っていますし。
最終的な出力形態は様々ではありますが、フィニッシュまで含めたパッケージ全体が楽しいなと。
ビールを飲みながら夜中にCNX 2でじっくりと写真を…というのはまさに至福の時間であります。
そうやって扱っている写真そのものは、至福の結果をもたらすには程遠いモノですけども…。

デジタルになってからは、経験や技量レベルとは無関係に誰でも自己完結可能な状況にありますが、
それが却ってモロモロの上達を難しくしているとも感じます。客観性を持つことが難しいというか。
好みやら美的感覚やらというモノは時代や機材とは無関係に人それぞれだと言えるとは思いますが、
写真には厳然とした一定の質的基準というものがあると、自分なんかはたまに思うこともあります。
それは具体的にどういうもんなの?と問われても…まったく答えられないんですけど(笑)

力のある写真家の質の高い写真をたくさん観ることは大切かなと。とにかく良いものをたくさん観る。
好き嫌いと良し悪しは別という面もあるので、「好み」の一言で全て片付けないのも大切だと思います。
かといって感覚があまりにバランス志向になってしまうのも考えものですし。きわどいところですね。

…こういう話はこのへんでやめておくのがよさそうです。ボロが出ちゃいますから。


最近ちょっと考え過ぎな感があります。もう少しシンプルになってもいいのかもしれません。

まずは撮らないことには始まらないですよね。強引に機会を見つけてまた撮りに行こうと思います。


ではでは…。




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テーマ 航空機    ジャンル 写真



 

Comments

Edit
こんばんはです。
早速のVapor Trailsさん的わかりやすい
飛行機キャプチャーNX2処理解説ありがとうございます(^^)/
参考にさせて頂いて勉強したいと思います。m(__)m

それにしても今年はいろいろな所へうろちょろしました(^^ゞ
来年は空自60周年みたいですからかっこいい記念塗装機&派手な機動飛行を今年のようにうろちょろしていろいろな所で拝みたいものです。

来年は出来れば、何処かでお好み焼きご一緒したいですね。
Edit
こんばんは、
毎度楽しませていただいてます。

今回の「仕上げ」の話は目からうろこです。
技、技、技なんですね。
私はほんとに残念なんですが、CANONなんで、
ソフト/言語が違うので理解できない部分ありますが、
でも、使用前後の写真を見るとまるで違いますね。
にわかには出来ないでしょうが、この冬ちこっとでも技を身に着けたいと思っています。

今回の写真はRAWをお使いですが、
Vapor TrailsさんはいつもRAWで撮影されているのでしょうか?
私はレタッチのことなんかまるで眼中に無かったので、今までJPEGで撮影してますが、one step upならRAWなんんでしょうかね。

それから、年末はジョージワシントンも帰ってきてますから、やはり厚木ですかね。
Edit
COLT VerRさん

こんばんは。毎度ありがとうございますm(__)m

あれこれ参考にしつつ&自己流なんでアレですが、
まぁ大体こんな流れで処理しておりますよ(^^;)
CNX2にはだいぶ慣れてはきたんですが、まだまだ使い切れておりませぬ…。

今年はCOLT VerRさんもあちこち行かれてましたね~。
来シーズンはぜひどこかでご一緒しましょう。
前夜祭&お好み焼きで楽しみたいですね♪
Edit
とちたけさん

こんばんは。いつもありがとうございますm(__)m

技と呼べるほどのものはありませんが、なんだかんだといつも手数は掛けている感じです(^^;)

CNX2はニコンユーザー以外にもオススメですよ♪
キヤノンの場合はピクチャースタイルやレンズデータの絡みもあると思いますので、
RAWをDPPで現像、TIFFファイルをCNX2で部分調整、という使い方も良いと思います。

自分の場合、ニコンを使う時は被写体問わず100%RAWで撮っています。
RAWかJPEGかは人それぞれ考えもあるので、自分に合う方を選択すればOKかと思います。

年末の厚木は曜日が少々微妙ですが、年明けはなんとか撮れそうです♪

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